カルビー、TVCMを刷新 ビートたけし原作・監修 松本晃会長「変化・新しさに挑戦」

菓子 キャンペーン 2014.08.20 11054号 05面
松本晃会長(左)とビートたけし

松本晃会長(左)とビートたけし

 カルビーは、TVCMを刷新した。同社の「かっぱえびせん」は今年発売50周年を迎える。これを節目として、次の50年もこれまで以上に幅広く多くの人に愛されるブランドづくりを目指す新たな取組みとして、これまで各ブランドごとに展開していたCMを統一し、全商品を対象としたシリーズCMとして展開。新CMは、CM制作初挑戦となるビートたけしが原作・監修を行い、作画にさくらももこを起用したアニメーションCMだ。

 12日開催の新CM発表会で、松本晃会長は「カルビーには、記憶に残る“やめられないとまらない~”と“100円でカルビーのポテトチップスは買えますが~”という二つのCMがあった。今回、従来のCMから路線を変え、ビートたけし、さくらももこさんというビッグカップルを起用した。カルビーは変化が好きなので無難なCMではなく、新しいことに挑戦した。驚きと楽しさがあるCMとして国民の皆さまに親しまれれば幸い」とあいさつした。

 ビートたけしは「TVCMは規制が多く大変だった」としながらも「商品をアニメに入れ込むのが難しく、映画よりも時間をかけてネタを書いた。久々に頑張ってつくった」と初挑戦となるCMに自信を見せた。さくらももこからは「カルビーさま、楽しい仕事をいただき、ありがとうございます。昔から食べていたお菓子なので、こんなにふざけていいのかハラハラしておりますが、たけし監督の指示に従い、愉快なキャラクターを何でも描きますので末永くお願いします」とのメッセージが寄せられた。

 CM制作は、キャラクターやストーリーの原案を担当したビートたけしと作画を担当したさくらももこが、キャラクターの詳細な設定やCMのストーリーについて、互いのアイデアを出し合いながら、カルビー担当者とともに何度も打ち合わせを重ねた。芸人、映画監督としてのノウハウを持つビートたけしと、人気漫画家でありエッセイストとしても活躍するさくらももこが初めてタッグを組み、CMを制作。第1弾「カルビーひとくち劇場はじまる」編は12日から放映を開始。設定を下町喜劇とし、MCの“アミタイツのおじさん”が主役となる小柳津(おやつ)家のファミリーをはじめ、キャラクターをスピード感あふれるナレーションで紹介する。全28体のキャラクターがステージ上に勢揃いした。また、同日、「ひとくち劇場公式Facebook」を開設し、各キャラクターの紹介などを発信している。9月からはカルビーでおなじみのキャンペーン「大収穫祭」の告知CMなどを展開する予定だ。

 (青柳英明)

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