冷食業界、来春値上げ本格化へ 需給見通し不透明

 冷凍食品業界の足元では今、厚みを増す円安の壁が立ちはだかり、収益への圧迫度を高めている。総コスト高といわれる中、利益回復に向けて来春値上げが本格化する。為替相場が1ドル120円をうかがう展開の下、現下のメーカー採算ラインは110円前後が限界だ。ただ、消費再増税が先送りを余儀なくされるなど家計は節約色を強めており、値上げの浸透を含めて今後の需給見通しは不透明。業界全体の総合的なイノベーション力が試されるのはまさに今だ。=関連記事8~11面(本宮康博)

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