ジョイ・ワールド・パシフィック、誰でも簡単にカロリー測定 業務用特化タイプ発売

2008.01.07 337号 08面

 (株)ジョイ・ワールド・パシフィック(青森県平川市、電話0172・44・8133)は、誰でも簡単にカロリーを測定できる「カロリーアンサーHM01」=写真=(価格127万4000円)を発売する。

 同機器は、液体と固体の両方のカロリー測定が可能。初期設定ではカロリーだけだが、オプションで含水率やタンパク質、脂質、炭水化物も測定できる。固体の場合はフードプロセッサーでミンチ状にして専用の容器で測定する。

 一昨年、オールインワンタイプで非破壊の測定方法ができる上位機種「カロリーアンサーHN01」(価格300万円)を発売したが、今回の機種は業務用に特化して販売価格を抑えた。また、これまで難しかった液体のカロリー測定にも対応させた。

 同じ種類の食材でも、育成環境や季節などでカロリーは異なる。現在個々のカロリーを正確に測定するには化学分析法による測定が必要で、専門知識や専門の測定機材を必要とし、測定にも時間がかかる。同社は、青森県工業総合研究センターと共同で、近赤外線分光分析法を導入したカロリー測定装置を開発した。

 分子は結合による力を持ち、それにより微細に振動している。その振動数と同等な周波数を持つ光を照射したときに共鳴して光が吸収される。これを利用し、近赤外線をある物質に照射し、その透過(反射)光の波長強度を調べることで、物質に含まれる成分を特定することができる。

 主な用途は(1)医療施設や一般家庭で、成人病などの生活習慣病の予防や摂取栄養素の目安に(2)スーパー、デパート、レストランで、新商品の開発や既存商品のローカロリー化の検討(3)職人の目利きに代わるツールとして、レシピのない商品の測定(栄養士の手助けツール)(4)カロリー別のメニューや惣菜コーナーでの使用が考えられる。

 また、今後2~3年を目標に、一般家庭向け調理機能(電子レンジ)付きカロリー測定装置の開発も進めている。

購読プランはこちら

非会員の方はこちら

続きを読む

会員の方はこちら