メニュートレンド:独自のフライパン焼き込み製法 「蜜焼カレー」
新しいカレーが登場すれば、食べずにいられないのがカレーフリーク。そんな人々のブログから人気に火がついたのが、大阪府豊中市にあるテークアウト専門店「蜜焼カレー」である。同店の特徴は、独自の製法で作る、甘くて辛いルウ。さらに、ワサビを混ぜ込むというユニークな提案も話題を集めている。
◆テークアウト専門店の甘くて辛いカレー ワサビを添える新感覚も話題
同店があるのは、豊中市庄内。商業地域として知られた土地柄ながら、最寄り駅から少し離れているために、2009年の開店当初は客足が伸び悩んでいたとか。それが、カレーマニアのブログをきっかけに、一気に知名度がアップ。今では、遠方からのファンもいる、人気店となっている。
その人気を支えるのが、同店独自の「フライパン焼き込み製法」。辛めに調味したベースのルウに、黒糖で作った黒蜜をプラスして、強火でじっくり焼きつける。完成したルウは、見た目は黒くコッテリ感があり、最初は甘く、徐々に辛さがやってくる。この複雑さが魅力の、クセになる味である。
「この製法が、カレーをよりおいしくするポイント。でも、完成までには苦労も」と、オーナーの細木宏美さん。最初は、蜂蜜で挑戦したものの、熱を加えるとサラリとしすぎてしまう。そこで、黒糖を取り入れたところ、香ばしさとともに、コクととろみもあるルウが出来上がったという。
また、「このルウにはワサビが合う」とひらめき、好みでワサビを混ぜ込んで食べるスタイルを提案。おろしワサビの小袋を添えて提供し、お客からは、「さわやかでおいしい。新しい味を発見した」という、驚きの声が。まさに、常識にとらわれず、アイデアを果敢に形にした商品である。
カレーメニューは全8種類で、甘さ辛さも調節可能。ご飯とルウのシンプルな「蜜焼カレー」はMサイズ380円~、野菜や肉などをトッピングしたタイプは、Sサイズ380円から用意されている。コクのあるルウと合わせるとくどくなるため、トッピングには、一般的なカツ類やチーズがないのがここのスタイルだ。
さらに、ミニサイズの「カップカリー」5種類各280円や、オムライス、パスタ、カレーそば、ホットドッグ、ナンカレードッグなど、幅広く開発。最初は、カレーメニュー2種類からスタートし、お客の希望やアイデアを取り入れながら増やしてきた。
店内にはカウンター5席があるものの、テークアウトがメーンの同店では、来店者の範囲も限定される。そこで、昨年からは真空パックでの通販もスタートし、こちらの利用者も増加中である。今後は、より広く店を知ってもらうとともに、家庭に向けても、この製法で作る楽しさを広めていきたいという。
◆店舗情報
「蜜焼カレー」 所在地=大阪府豊中市庄内幸町2-5-24、電話06・6152・5108/開業=2009年8月/営業時間=午前11時~午後8時半、月曜休/坪数・席数=約5坪・5席/平均客単価=約700円
◆愛用資材・食材:「おろし生わさび」
(株)万城食品 静岡県三島市八反畑103-1
ルウとワサビを合わせた場合、ワサビの方がより強調されがちになり、それではカレーのバランスが崩れてしまうもの。同店では、さまざまなメーカーの商品を試した結果、万城食品の「おろし生わさび」を選択。ルウによく溶け込み、後味もさわやかになじむのがポイントである。














