全国中華ランチ繁盛店特集:名古屋「共栄飯店」

2000.06.19 206号 10面

名古屋近郊、大府インター近くにある「共栄飯店」。オープンは平成元年9月。料理人出身でオーナーである冨田和弘さんは、「当時この周辺に食堂はあったがレストラン形式のお店はなかったので、生まれ育った地元に中華料理店をつくろうと思った」と、店名を共栄町にちなんで共栄飯店にした。そして、「自分を育ててくれた町にレベルアップした料理で恩返しをしたい」と価値の高い中華料理店を目指している。

どっしりとした風格を感じさせる店に入ると、一階が七〇席、二階が和室五〇席に洋室一六席、計一三六席と広い。一階は主にファミリーやカップル、サラリーマンが、二階は接待や会合に利用される。

ランチといえば定食メニューを思い浮かべるが、こちらではランチといえど本格中華を楽しめるスタイルを提案している。

例えば、「カニ肉入り玉子炒め」(八〇〇円)、「マーボドーフ」(八〇〇円)、「小海老と白菜煮込み」(八五〇円)、「うす切り牛肉とインゲン炒め」のうち何品かを注文して、料理を取り分けて食べることも可能だ。

ほかにも、麺類(五目ソバ、チャーシューメン、小海老入りソバ、冷麺の中から一品)とご飯、漬物、デザートがセットになった「グル麺定食」(八五〇円)も好評だ。

さて、ランチの中でも特に人気なのが「北京ダックセット」だ。香ばしい香りとあめ色の皮が食欲をそそる。北京ダック、鶏肉のレタス包み、バンバンジー、XO醤チャーハン、デザートの五点セットで価格は一六〇〇円とお値打ちに設定されている。

今後第二東名高速道路が完成すれば、名古屋高速と名阪自動車道のジョイントで交通の便が良くなり、集客度が増加するのは間違いない。

◆中国料理「共栄飯店」(愛知県大府市共栄町八丁目、0562・47・7371)営業時間=平日昼・午前11時30分~午後2時30分、夕方・午後5時30分~9時30分、土日祝・午後5時~9時30分、水曜休/坪数・席数=一一〇坪・一三六席/店主=冨田和彦/客単価=ランチ約一九〇〇円/平均客数=約三五〇〇~四五〇〇人/平均年商=七〇〇万~八〇〇万円

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