事業所・弁当給食 清水建設本社社員食堂が優良施設で大臣賞

嗜好飲料 外食 1998.03.30 8349号 6面

清水建設(株)本社社員食堂は、今年1月、農林水産省主催の平成9年度「ゆとりと豊かさ創造優良給食施設等」の給食施設部門で農林水産大臣賞を受賞した。

熱源のガスの確保などの理由から二三階建てビルの三階に設定、自然光を多く採り入れた明るく快適な作り、厨房施設は合理化・省力化され、喫食者の滞留をなくす設計、残滓処理のシステムなどスムーズな運営とメニュー利用別にコーナー分けして食事の好みや人数に応じた選択が高く評価された。同施設を紹介する。

〈全体概要〉

▽設置場所:二四階建ての三階▽面積:食堂一六五〇平方メートル▽厨房三六〇平方メートル、その他五〇平方メートル▽座席数:八〇六席▽社員数:三八〇〇人▽食数:昼三〇〇〇食▽喫食率:九一%▽回転数:三・七回転▽配膳方式:セルフサービス▽下膳方式:コンベア式▽精算方式:IDカードおよびブリペードカード▽営業時間:昼11時30分~13時▽厨房:セミドライ。

〈厨房施設〉

▽下処理済食品の使用や一日二回の食品納品による食品庫の小型化などにより、コンパクトな厨房▽連続自動フライヤー、器具洗浄機、連続自動炊飯器、万能フードスライサー、スチームケトル、寿司ロボット等導入しスピード化、品質安定化、合理化を図る▽温蔵庫、冷蔵庫、冷蔵ショーケース、湯せんを配置し、食品の温度管理と対面盛り付けサービスを実施▽返却口はワンウェイ方式で左右二ヵ所に分散し、中心部集中の洗浄方式を取り入れ、利用者の滞留をなくす方式を採用▽残菜の処理はカッティング、強制脱水、冷蔵保管された後に、専門業者により搬出されるシステム。

〈食堂施設〉

▽食堂は星形ガラス面採用により、広い面積を確保するとともに自然光をより多く採り入れた明るく快適な作りで、大きく三つのゾーンに分割しテーマカラーで統一している▽床面および丸テーブル・イスはぬくもりのある木製とし、タイムリーなBGMと相まって決適な空間を作る▽IDカード(社員)およびブリべ‐ドカード(協力会社・来客者)によるキャッシュレスシステムを取り入れている。

〈従業員施設〉

▽事務室は、食堂と厨房に各々隣接して二カ所あり、喫食数、売上高、栄養価計算などコンピューターによる集中管理をしている▽従業員用付属設備として、専用ロッカーおよび専用トイレも設備されている。

〈施設設置者の運営工夫〉

▽厚生部門に食堂担当者を配し、他セクションの健康管理室、医務室および給食業者の栄養管理士と協議している▽喫食者のニーズを反映させるために食堂数カ所に目安箱を設置し、提案された意見に関しては給食委員会で対応の上、改善▽食堂はモーニング、昼食、夕食、喫茶、パブ、パーティーなどでの利用はもちろん、アイドルタイムにも社員の打ち合わせの場としても利用され、一日中効率よく利用されている。

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