服部栄養専門学校、「卒業記念料理作品展」を開催

2001.04.10 68号 13面

学校法人服部学園・服部栄養専門学校(東京都渋谷区、03・3356・7171)は、3月3日、調理師科(昼間部・夜間部の一部)恒例の「卒業記念料理作品展示会」を開催した。

今年卒業予定の学生が、社会へ巣立つ記念として、また将来の職業人としての自覚のために、在学中に学んだ成果から得意な分野の作品を展示したもの。会場となった校舎三フロア分の各教室には、玄人はだしの作品や、「三日間徹夜で作り上げた」という力作が美しく楽しく飾りつけられた。

展示総数は三五九点(西洋料理一六一、中華料理四九、製菓製パン六七、日本料理八二)で、それぞれ部門別に展示され、優秀作品には学校長賞や協賛メーカーによる各賞が授与された。

同校では、昭和58年から韓国人留学生も受け入れてきており、今作品展でも彼らの活躍が目立った。製菓製パン部門で、難しいといわれるアメ細工にチャレンジして、「ネスレ日本賞」を受賞した金昭賢(キム・ソヒョン)さんは、「アメは熱いと溶けてしまうため、手早い作業で、思い通りの色・形を作るのが難しかった。受賞できて本当に嬉しい」と語った。

同校で料理を指導している慎月順(シン・ウォルスン)先生は「韓国の留学生は正義感が強く熱心で、たった一年でも目を見張る成長ぶり。卒業後帰国し、和食の料理人などとして活躍し、彼らの若い力が日韓文化交流をさらに活発にすることを期待している」と語った。同校では来期、今期の約三倍・四〇名の留学生の入学を予定しているという。

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