昨年の漬物業界は原料問題に翻弄された一年だった。輸入原料も産地側の事情による変動があったものの、特に国内の秋冬野菜原料が台風と長雨で大きく影響を受け、業界を震憾させた。これに伴うコストアップでたくあんが前年に続いて値上げに踏み切ったものの、その反動で売…続きを読む
水産業界は、国際情勢の大きな変化の中で遠洋漁業の整備に一つの区切りがつき、“買う漁業”へと大きく転換した。この方向の中で各社とも“総合食品企業”を志向、加工食品のウエートが徐々に高くなってきており、今後も相当のスピードで総合食品企業へと変身するものと考…続きを読む
「ごはん党の旗上げに、味噌業界も参加すべきだ」‐‐共同PRの必要性が検討され始めた味噌業界にあって、危機感を暮らせた業界関係者の一人が、何かをせねば、との思いではいた言葉だ。米を取り巻くうねりの中で、その“復権”を側面援助すべく、作家や芸能人などのお米…続きを読む
平成2年度の冷凍食品の生産量は一〇〇万tの大台を突破した(工場出荷ベース‐五六七四億円、前年度比九・八%増)。これと国内生産量のみで、これに輸入が主体となっている凍菜、それに調理品をプラスすると、実に一五〇万tを超えるという大きなマーケットになっている…続きを読む
チェーンストア業界は昨年の天候要因による売れ行き変調を境に、徐々に売上げ不振が目立つようになってきた。日本チェーンストア協会がまとめた総販売額伸び率の推移をみると、昨年1~3月期は店舗調整後の前年同期比が五%増、4~6月期が六・三%増、7~9月期が四・…続きを読む
酪農乳業界にとっては、非常に重要な年を迎えた。それは、中長期的には酪農乳業の存在意義を問う年でもあり、展望を見極める年でもあるといえる。これまで消費拡大、市場環境整備、基盤強化などに取り組んできた業界だが、今年はいよいよ「待ったなし」でその成果を出す時…続きを読む
「今年前半は厳しい状況だが、この間に消費者のニーズに対応する努力をしたところが下期の成長につながる」「チェーン間の格差がさらに広がる」‐‐大手チェーン本部では、昨年秋から今年まで続いている売上げ伸び減速を厳しく受け止めながらも、この試練をうまく乗り切れ…続きを読む
昨年度の菓子業界は、基調としてはまずまずの年であったということができよう。その背景としては、一部商品で値上げが実施され、その反動としての数量ダウンがあまりなかったこと。また、各メーカー毎に主力商品が順調に売上げを伸ばし、新製品もある程度貢献したことなど…続きを読む
食品流通業界は1月から改正大店法が動き出し、また酒販免許など諸規制の緩和、ディスカウンター業態の急速な台頭によって、末端流通における競合激化は必至だ。一方、日米構造協議以来、大きな問題としてクローズアップされている生販三層における流通・取引慣行の改善に…続きを読む
外食産業市場に食材を供給する外食卸業界は従来の外食専門一次商社の中心的役割分担とともに、菱食、三友食品といった商社系大手食品問屋も成長分野とばかりその取組みを強化、さらに高瀬物産、尾家産業など東西大手外食専門問屋も全国展開に向けて拍車をかけ、同業二次卸…続きを読む