外食産業市場に食材を供給する外食卸業界は従来の外食専門一次商社の中心的役割分担とともに、菱食、三友食品といった商社系大手食品問屋も成長分野とばかりその取組みを強化、さらに高瀬物産、尾家産業など東西大手外食専門問屋も全国展開に向けて拍車をかけ、同業二次卸…続きを読む
平成3年1~12月のビール出荷量は本紙推定で五億三七六〇万ケース、前年比三・七%増に終わった。当初五~六%増とみられていたが、結局、夏場の天候不順、秋の長雨などが原因で当初目標には及ばなかった。 12月単月は全体で三・四%の伸びなのに対し、サッポロは七…続きを読む
昨年は茶業界にとって大きな意味をもつ年であった。栄西禅師が中国から禅とともに茶の種子を持ち帰り、肥前の脊振山に植えてからちょうど八〇〇年の記念の年であったことをきっかけに、国際茶研究シンポジウムや記念展示会、記念切手の発行、「緑茶の日」「緑茶週間」の制…続きを読む
いよいよ今年4月には清酒の級別制度が廃止になり、本格的な自由競争時代を迎える。昭和18年の級別導入以来、国家財政を側面から支え、また、メーカーにとっては、消費者に対して商品の差別化を打ち出す明確な手段として、級別の果たしてきた役割は大きい。級別廃止後の…続きを読む
ウイスキー類(国産・輸入合計)は今年、数量で前年並み、金額では前年実績をやや上回るか。ワインは、一昨年あたりから引きずっている過剰在庫の消化速度にもよるが、前半は苦戦、後半どこまで巻き返せるかが焦点となってきそうな状況だ。 洋酒業界は昨年、バブル経済崩…続きを読む
食肉界は昨年が“牛肉自由化元年”となったが、供給は累積過多となり、総需要も鶏肉、豚肉の伸びに比較して「予想外に需要は低調だった」(大手メーカー)ことが顕著。昨年の輸入関税率七〇%が今年は六〇%に下がるが、当面、1~3月の輸入量は「採算が悪い」ことからも…続きを読む
缶・びん詰の一九九一年(平成3年1~12月)総生産量は、前年比八%増の六億五〇〇〇万函と推定される。このうち飲料を除く一般食缶・びん詰は本紙推計で八八〇〇万缶、同五%減となる。 缶・びん詰全体に占める飲料の割合は八六・五%とシェアアップした模様で、一般…続きを読む
医薬事業に参入して一二年目となる昨年、待望の第一号新薬「サンリズム」の発売を実現したサントリー。主力の洋酒部門、ビール部門、ワイン部門、そして現在急成長中の食品部門に続く、次世代の大きな柱の誕生だ。「生活文化企業」を標ぼうする同社は、新たな第一歩を踏み…続きを読む
アサヒスーパードライはライフサイクルが短いなかで、三年連続年間一億ケース以上の売上げを達成した。スーパードライは昭和62年の発売以降、ドライブームをつくって成長を続け、平成2年には一億一三〇〇万ケースを記録した。昨年は一億〇〇四〇万ケースに落としたもの…続きを読む
正月の2、3日に行われた東京~箱根大学駅伝に協賛しているサッポロビールは、2月から新発売するシングルモルトの予告を中継番組からオンエアした。今年の新製品ではトップを切っての発表だ。昨年は“吟・吟戦争”で話題を提供し、ビール活性化への口火を切ったが、吟仕…続きを読む