農水省など中間報告 ミネラルウオーター「問題なし」

1996.02.10 5号 9面

農水省と厚生省は1月下旬、「ミネラルウオーター類の異物混入問題の原因究明と今後の再発防止策」についての中間報告をまとめた。

欧州産など高ミネラルな製品で析出した結晶は内容物の一種とみなし、食品衛生法上「問題はない」との見解を示した。また、最も問題となったプラスチック、カビなど他の異物は製造工程上での問題として改善が必要と訴えた。最終報告書は今月中にまとめる予定。

ミネラルウオーターの異物混入問題は農水省と厚生省は共同で昨年11月から、学識経験者、業界団体の担当者による研究班を結成。国内四工場を視察、二三銘柄を調べ、原因究明、再発防止のための研究を続けていた。

食品衛生法で、清涼飲料に異物の混入があった場合その製品はすべて回収が必要だ。ただ、高ミネラルの製品は輸送時などに高温にさらされると結晶が析出することもあり、この法的な扱いが一つのカギと言えた。

今回の報告では、法律の運用面上「問題はない」と結論づけた。しかし、大きな結晶が析出した場合は流通業が取り扱わなくなる可能性が残っている。

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