漢方スローライフ 季節と一緒にいい加減(146)立夏 レタスで暑熱順化
レタスの納豆ひき肉包み
●24節気 立夏(5月5~20日)
初々しい新緑がまぶしく、爽やかな風が吹く五月晴れの季節です。「立夏」は、暦の上では、まさに夏の始まりを指します。鳥のさえずりにカエルの合唱も加わり、自然界は活動的になっていきます。日の出が早くなるのに合わせて、少しずつ早寝早起きを心がけましょう。
身体が気温の変化に合わせ暑さに慣れていくことを暑熱順化と呼びますが、時には夏日を感じさせるこの時期、暑熱順化が間に合わず、ほてりを感じてつらくなることがあります。これを防ぐには、こまめに水を飲むことや、食事の際に水分を多く含む食物を取ること。たとえば、レタスにはたくさんの水分が含まれていて、その水分が身体の熱を冷ましてくれます。みずみずしい生のシャキシャキレタス、メニューを工夫して毎日いただきましょう。
●ごうんろっきで気象うらない
五運六気・2022年(壬寅年)
六気の客気が太陰湿土となるため、湿気を感じる暑さとなるかもしれません。
●Lettuce
【栄養学】水分が90%以上で、ビタミンK、カリウム、食物繊維などを含み、抗酸化作用、血圧調整など健康維持に効果的です。
【薬膳学】立夏から陽気が日ごとに上昇します。レタスはほてりを鎮め、便秘解消や授乳婦の母乳改善も期待できます。
東京栄養士薬膳研究会 管理栄養士・国際薬膳師 高橋邦子(レシピも)
◆レタスの納豆ひき肉包み
ほてりを鎮めるレタスで爽やか食生活
エネルギー214kcal たんぱく質13.8g 塩分1.5g(1人分)
<材料・2人分>
・レタス……6枚
・牛豚ひき肉……80g
・納豆……1パック(50g)
・たまねぎ……1/8個
・ゆでたけのこ……1/2袋(50g)
・生しいたけ……1枚
・ピーマン……1個
・油……小さじ2
・こしょう……少々
・しょうゆ……小さじ2
・おろししょうが……少々
<作り方>
(1)レタス以外の野菜類は、粗みじんに切る。レタスは洗って具を包みやすい大きさにちぎっておく
(2)フライパンを熱して油をひき、牛豚ひき肉を入れ、強火で炒める。さらに、たまねぎ、ゆでたけのこ、生しいたけ、ピーマンの順に加えて炒め、最後に、納豆を加えて炒める。こしょう、しょうゆで味つけし、おろししょうがを加えサックリ混ぜる。
(3)レタスに包んで食べる。
※好みで和からしを添えても。ごはんを一緒に包んでもOK。