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72候を楽しむ漢方スローライフ

桐始めて花を結ぶ(100)

抜けるような青空の下で(大暑初候 7月22~27日頃)

2018.07.01 276号 08面    印刷用 印刷用

 桐の木が淡い紫色の花を咲かせる頃。梅雨も明け、いよいよ夏本番の到来です。これからの季節は、花火大会に盆踊り、海水浴と夏の風物詩がめじろ押し。抜けるような青空とまぶしい太陽の下、夏休みを思いっきり満喫したいですね。

夏の汗が「不眠」の原因に

 大暑を迎え、1年で最も暑い季節。寝苦しい夜が続くこの時期は、不眠に悩まされる人も多いのではないでしょうか。睡眠不足の状態が続くと、暑さで疲れた身体を回復できず、夏バテもしやすくなってしまいます。「寝つけない」「夜中に目が覚める」といった不眠の症状を感じたら、早めの対処で改善するよう心がけましょう。
 漢方では、夏の不眠は、暑さでたくさんの「汗」をかくことが主な原因と考えます。汗をかくと、体内の「水分」や「気(エネルギー)」を消耗し、潤い不足によるドロドロ血や身体のエネルギー不足を招きがちに。すると、精神状態と深く関わる五臓の「心」の働きが低下し、不安感や精神疲労、情緒不安定などを招いて、よく眠れなくなってしまうのです。

「熱」を冷まし「潤い」を守る

 心を元気に保ち、質の良い睡眠をとるには、体内に余分な熱を溜め込まないように心がけて。身体の熱を冷ます食材を積極的に取り、熱を生む辛いものやアルコールは控えめにしましょう。過剰な発汗を防ぐためにもエアコンは上手に活用を。しっかり水分を補給して、体内の潤いを守ることも大切です。
 食材は、身体の熱を冷ますゴーヤー、レタス、きゅうり、すいか、潤いを生む合鴨、トマト、大根、気持ちを安定させるなつめ、桃、ユリ根などがおすすめです。

24節気72候は、古代中国で始まった暦が日本でも取り入れられ、風土気候に合わせ明治まで使われていました。日々の中に少しずつ感じられる季節の移ろいを、楽しみましょう。


合鴨・なつめ・ゴーヤーの春餅(チェンピン)風
エネルギー292kcal たんぱく質18.9g 塩分2.1g(1人分)

作り方

(1)餅をつくる。ボウルに材料を入れ、よく練り20分寝かせ、15cmに丸く伸ばす。フライパンに油を薄くひき、弱火で両面を焼く。

(2)みそだれをつくる。材料をよく混ぜる。

(3)うずら卵で卵焼きをつくり、1cm幅・12cm長さに切る。

(4)大根は縦12cmの太めの角切り、ゴーヤーは縦12cmの薄切りにして塩少々をふる。

(5)(4)をキッチンペーパーにのせ水分を取る。なつめは水で戻し、縦半分に切る。鴨肉は縦4等分にする。

(6)(1)の餅にみそだれを塗り、鴨肉、なつめ、卵焼き、野菜をのせて巻く。皿にのせ、レタス、すいかを添える。

レシピ=鈴木順子(東京栄養士薬膳研究会)

体内の熱を冷ますゴーヤー、レタス、すいか、潤いを生む合鴨、大根を使って

材料   2人分

  • ・合鴨スモーク…………………………………80g
  • ・なつめ………………………………………大2個
  • ・うずら卵……………………………………10個
  • ・ゴーヤー……………………………………1/4本
  • ・大根……………………………………………40g
  • ・レタス…………………………………………1枚
  • ・すいか…………………………………………60g
  • ・塩………………………………………小さじ1/4
  • ・ごま油…………………………………………少々
  • ・餅(4枚分)…………強力粉45g、薄力粉20g、熱湯65ml、ごま油小さじ2/3
  • 〔みそだれ〕赤みそ大さじ2、長ねぎ5cm(みじん切り)、ごま油大さじ1/2、砂糖大さじ1/2、水大さじ1
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