灘の酒樽製作技術、選択無形民俗文化財への指定を
嘉納毅人会長
酒樽を作る職人
【関西】国の文化審議会は8日、兵庫県東部の灘五郷の「灘の酒樽製作技術」を「記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財(国選択無形民俗文化財)」に指定するよう、文部科学相に答申した。 同技術は、日本酒を出荷・運搬するために酒樽を製作する技術。日本酒醸造の展開を考える上で最も重要な位置にある灘において、江戸時代からその発展を下支えしてきた民俗技術であり、奈良県の吉野山地で育成された良質な杉板を専ら用いるなど、地域的特色も顕著とされる。伝統技術を継承して