コンフェックス、新商品戦略 ファッションブランド「ANAP」と菓子を共同開発

卸・商社 ニュース 2019.10.04 11952号 01面
定番菓子とファッションを融合させ新たな価値を付加した

定番菓子とファッションを融合させ新たな価値を付加した

大手菓子卸のコンフェックスは、新たな商品開発戦略の一環として、ファッションブランド「ANAP」と菓子を共同開発し、2日にグループ会社で菓子商品企画・開発・輸入販売を行うクリートから発売した。かりんとう、たまごボーロなど定番菓子をポップなデザインのパッケージにすることで、菓子売場に「ワクワク感」を提供する。コンフェックスは、商品開発力のさらなる強化を経営重点策の最優先課題としている。8月末の本紙取材で、昆靖代表取締役社長兼グループCEOは、「商品開発は、コンフェックスグループ中で重要な役割を現在も果たしており、将来の成長も担っている」との考えを示した上で、「商品開発は、担当部署に権限を持たせたことが実を結んでおり、得意先さまからも高い評価を頂けるようになってきている」と語っている。

同社は、「お菓子はファッション」との考えから、流通菓子の枠にとらわれず、食、スイーツ、ファッション、ライフスタイルなど幅広く、積極的にトレンドへの取組みを行っている。今回の「ANAP」とのコラボもこうした考えから誕生した。

ポップでキュートなパッケージに包まれた中身は、かりんとう、たまごボーロ、鈴カステラなど全17種類の定番菓子。ANAPのセンスあふれるデザインに統一することで、消費者の目を引くワクワクするような売場を提案する。

見た目はかわいくてカラフルだが、中身は保存料・合成着色料不使用で子どもにも安全・安心な菓子となっている。定番菓子に長らく親しんできた中高年世代に加え、パッケージデザインを気にする若い世代にも広く訴求する。

「ANAP」は、1992年創業のレディースをメーンにキッズ、ジュニアとさまざまな世代のファッションアイテムを展開するブランド。全国に32店舗の直営店を展開しており、自社サイトANAPオンラインショップのほか、ZOZOTOWN、SHOPLIST.comなど他社ECサイトにも幅広く展開している。ANAP会員登録数はオンラインショップ103万人、メールマガジン登録数42万人、LINE88万人となっている。ファッションだけでなく、ヘアケアやアミューズメントグッズ、大手量販店ベビー・キッズ衣料品、ジュニアシューズ、ファストフード店キッズ用ノベルティー、スイーツ(クレープ・タピオカドリンク)、入園グッズなどともコラボレーション実績がある。(青柳英明)

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