丹羽宇一郎著『死ぬほど読書』幻冬舎刊

総合 新刊紹介 2017.08.18 11576号 09面

 「世界は一見自由なようですが、自分の軸が無ければ実はとても不自由です。(中略)自分の軸を持つにはどうすればよいか?それは本当の『知』を鍛えるしかありません。読書はそんな力を、この上もなくもたらしてくれるはずです。」(「死ぬほど読書」〈はじめ〉から一部抜粋)  周りから与えられた現代社会の中で、すぐに実利的な結果を求めることは、精神的に不自由であると指摘するとともに、考える力の弱い人が多いことに警鐘を鳴らす筆者は、読書によって自分の考えの軸を持つことは

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