逆風に立ち向かう(4)チョコレート デフレ克服へ需要創造 機能性・プレミアム戦略で挑む

菓子 連載 2015.07.27 11216号 01面

 主要な原材料を輸入し、基本的には内需産業であるチョコレート業界にとって、カカオ豆の高騰と円安は収益を直撃する問題だ。加えて長期にわたるデフレにより、商品価値と店頭価格の乖離(かいり)が常態化する中、大手メーカーは7月からチョコレートの価格改定に踏み切った。嗜好(しこう)品であるチョコレートの値上げには各社慎重な対応を取っていたが、世界的な需要増加で原料のカカオ豆が高騰を続け、その他原料や包材価格も上昇傾向にある中、品質を維持しながらコストアップを吸収するのは限界だった。業界

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