胃心伝真=分断続くか

総合 コラム 2016.12.02 11450号 01面

 今年は大番狂わせが二度立て続けに起き、前後してタイのプミポン国王やキューバのフィデル・カストロ前国家元首が死去した。歴史の歯車がまた一つ回ったように感じる。番狂わせはむろん英国のEU離脱選択と、米国のドナルド・トランプ次期大統領選出だ。指摘されるのは、保護主義化や反グローバル化など▼経済学者や歴史・政治学者の言を待たずとも、その兆しはリーマン・ショックなど近年の一連の金融危機、またアラブの春の挫折などによって生まれていた。先進各国で経済格差は拡大し続け、中間所得層は減り続け

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