テーブルマーク、冷凍うどんで大型販促

 冷食大手のテーブルマークは10日、主力の冷凍うどんで夏場に向けた集中的な大型販促をスタートした。人気俳優の松山ケンイチを起用したTVCM(写真)と売場連動の消費者キャンペーンを軸に、デジタル広告やネット動画配信によるレシピ提案など、多角的なPR活動によって売上げ2桁増を目指す。「今夏を“冷凍うどんの夏”にしたい」と根岸新一マーケティング担当部長。年間5億食を売上げるシェアトップメーカーとして、夏場の需要喚起をバネに高い市場成長を目指す。

 約5年ぶりとなるTVCMは12日から7月中旬にかけて、店頭キャンペーンと同時期に全国で放映。プールサイドや銭湯で、松山演じる青年がコミカルな演技で“冷凍だから、コシが強い”とおいしさを伝える。また、スタイリッシュな店頭用の販促ポスターやボードなども用意する。キャンペーンは10日から7月31日まで、「さぬきうどん」など玉うどんの主力4品と一部PB品を対象としたクローズド形式で実施する。抽選で合計1000人にグルメ食材などが当たる。

 販促は従来にない重層的な構成とした。TV以外にネット上やラジオ番組でもキャンペーンを告知するほか、同社ホームページで特設サイト「レンジで夏うどん」を開設し、CMやレシピ動画を掲載する。

 さらにクックパッド、DELISH KITCHEN(料理動画サイト)、ユーチューブなど外部サイトとも連携。手軽にできる冷やしうどんメニューなどを多数紹介することで、喫食頻度の向上につなげる。

 テーブルマークはここ数年、夏場の冷凍うどん需要拡大に注力してきた。秋冬に比べ購入頻度が低下する夏のうどんの新たな食シーンを提案し、店頭配荷率を底上げして需要期につなげる目的。昨年6~8月の販促期間中、売上げが前年比7%増となるなど成果を挙げている。今回は期間中だけでなく、通期でも売上げ2桁増を狙う。

 (本宮康博)

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