胃心伝真=九州北部豪雨

総合 コラム 2017.08.21 11577号 01面

 九州北部豪雨から1ヵ月が経過し、現地に入った。不要不急の来訪を控えてという看板が目立つ。熊本地震の時もそうだった。救援部隊が渋滞に巻き込まれ、活動が阻害されるからだ。特に熊本は強い余震が続き、身も危険だった▼豪雨の中心となった福岡・朝倉は8月の灼熱(しゃくねつ)の太陽に照らされ、酷暑の様相を呈していた。土曜日だったか。ボランティアらが昼休み。日陰で涼を取りながら体を休めていた。頭が下がる。当方は伝える仕事。シャッターを切った。少し後ろめたさを感じた▼家屋の1階が濁流で削り取

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