食品業界7月景況 製配悪化、小売やや改善 再び価格引き締めに

総合 統計・分析 2016.08.26 11404号 01面

 食品業界の景況感は弱含みだ。「良い」から「悪い」の回答率を減じて算出する動向指数DIで7月の景況判断を見ると、メーカーと卸が急激に悪化しているのに対し、小売はやや改善との認識を示している。節約志向を強める消費者に対し、価格訴求によって売上げを維持しようとする小売の取組みが一定の成果を挙げたともいえる。垣間見えるのは、デフレ脱却の大義を前に手綱を緩めていた小売サイドの価格訴求・値下げ圧力が節約志向を強める消費者を前に、再び引き締めに転じつつあるという業界の構図だ。(川崎博之)

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