スイーツ&ベーカリー特集:話題のスイーツ&ベーカリー=スシローグローバルホールディングス

菓子 特集 2019.04.17 11864号 19面
パティシエの恩智愛さん(右)と商品PRを担当する林麻衣子さん

パティシエの恩智愛さん(右)と商品PRを担当する林麻衣子さん

毎月2品の新商品発売のために10品以上の商品開発が必要

毎月2品の新商品発売のために10品以上の商品開発が必要

4月10日新発売の「抹茶すぎるパフェ」(280円・税別)

4月10日新発売の「抹茶すぎるパフェ」(280円・税別)

国内500店を超える店舗数の「スシロー」

国内500店を超える店舗数の「スシロー」

スシローグローバルホールディングス(GHD)は、主力業態「スシロー」のメニューの中でも、特にスイーツの強化を目的に2017年11月、「スシローカフェ部」を発足。企画・開発・販促など各部署の社内横断部門で、現在は7人の部員で活動している。スシローの企業理念は「うまいすしを、腹一杯。うまいすしで、心も一杯。」。それに呼応する「スシローカフェ部」は、「そそる、べつ腹。おどれ、ココロ。」が合言葉だ。

●スシローカフェ部 SNSで認知度急上昇

発足は約5年ほど前に「ポテロー」という女子高生の造語がSNSで広まったことから始まる。「ポテロー」とは、スシローのフライドポテトのことで、一皿100円(税別)というスシローならではのお値打ちさと、おいしさから女子高生など若者の間で回転寿司だけでなく、カフェ用途が浸透していった。

それまでも東京・代官山で人気のパンケーキ店監修の「苺のふわとろパンケーキ」をはじめ、お菓子メーカーとのコラボパフェやケーキなど有名店や菓子業界とのコラボ商品の開発を継続的に行うなどスイーツに力を入れていたが、より一層強化することを社内やお客さまに明確に示すために立ち上げられたのが「スシローカフェ部」だ。

その「スシローカフェ部」の中心的な存在になるのが、パティシエ出身の社員である恩智愛さん。本格的なスイーツの開発に取り組み、おいしさに絶対的な自信を持っている。さらに、開発者に信頼を置き、1人でも多くの人に手に取ってもらえるようアイデアを考え実行するのが、商品PRを担当する林麻衣子さんだ。

18年7月には若者の流行発信地、表参道に「スシローカフェ部 表参道スイーツテラス」を10日間限定でオープン。「あらためてスシローが本格的なスイーツ開発に力を入れていることや、回転寿司屋なのにスイーツのクオリティーが高いことに驚きを感じていただけました。お客さまに体験していただくために流行の最先端の地で挑戦でき、スシローのスイーツに対する認知度が上がりました」と林さんはその時の手応えを語る。

「そそる、べつ腹。おどれ、ココロ。」の合言葉にあるように味だけでなく見た目にもこだわった、ワクワクするようなスシローカフェ部が開発したスイーツは、思わずSNSにアップしたくなり、スシローへの新たな来店機会を創出している。

期間限定のオリジナルスイーツ(ドリンク含む)は月2度の新商品発売がマスト。「監修商品、コラボ商品は最短でも3、4ヵ月、通常半年ぐらいの期間をかけてお互いに納得できる商品を作り上げています。長いものでは構想から1年以上かかる商品もあります。そのほかにも毎月10品以上の商品を開発し、社内で新商品のプレゼンをしています」と恩智さんは語る。このような地道な努力の結晶がスシローのスイーツだ。

「アイドルタイムにお店をのぞくとカフェタイムとしてスイーツを食べに来られているお客さまが増えていると肌で感じる」と林さんは語る。目標は「スイーツも圧倒的にスシローがおいしいよね」と誰にでも思ってもらえるような存在になることだ。「そそる、べつ腹。おどれ、ココロ。」という合言葉は確実に消費者に浸透してきている。

購読プランはこちら

非会員の方はこちら

続きを読む

会員の方はこちら

書籍紹介