トモシアHD、「春の冷食祭り」抽選会を開催 売上げは76億円大幅増

竹内成雄社長

竹内成雄社長

 トモシアホールディングス(HD)は21日、「第23回春の冷凍食品祭りキャンペーン」の抽選会を東京本社隣で開いた。前年に比べ、参加店舗数は若干減少したが、応募総数は5万5385件と約1万件増加。展開期間(4~5月)の冷食売上げは前年比20%増の76億5400万円と大きく伸ばした。社会環境の変化を踏まえ、次回以降はインターネットなど、はがき以外の応募方法も検討していく考えだ。

 竹内成雄社長は、「人口が減り食品市場は縮小が見込まれるが、単身者や共働きの増加で冷食はまだまだ伸びる」と予測。「上位品への集中も目立つが、高品質で値頃な商品が増えている。さらなる多様化を期待したい」とした上で、「われわれとしては物流時の温度管理をしっかりして、生活者に届けたい。中期経営計画でも冷食分野への投資を掲げており、外食市場などでの取り扱いを増やす」と意気込みを示した。

 応募用紙に記載のアンケートは11項目で実施。「原産国を気にする」が昨年より2割近く増えたほか「冷凍野菜をそのまま調理できる」ことの認知が6割にとどまることが分かった。

 協賛企業を代表してニチレイフーズの竹永雅彦常務執行役員家庭用事業部長は「家庭用では3割強がいまだ冷食を利用していないが、このキャンペーンは新規ユーザー獲得と購買数アップのよい機会となっている」と述べた。

 同キャンペーンはインストア形式によって全国規模で実施。応募者の8割強が女性であることから、冷凍庫のほか、スチーム機能付きオーブン、マイボトルブレンダーなどを景品としている。

 (丸山正和)

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