ポイント=カルビーの10年経営

総合 コラム 2018.06.08 11712号 03面

 カルビーの18年3月期決算は、10年前と比べ売上高で1.9倍、営業利益は11倍になっている。現在の業績をけん引する主力商品は、いずれも10年前から存在した。売上げを伸ばす過程で、ほとんどのブランドが実勢売価を下げてきた。価格を下げて需要を掘り起こし、売上高を伸ばす以上に利益を増やした▼退任間近の松本晃カルビー会長は、先の決算会見で語った▼「就任した9年前、日本は少子高齢化が進み、インフレは一向に起きそうもなかった。市場拡大が期待できない中で企業が成長するには、シェアを高める

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