百貨店おせち、食外部化で市場拡大 松屋、世代別に商品開発
松屋は世代別にターゲットを絞り込んだおせちを開発
予約販売のおせちは、百貨店や量販店、ネットなどチャネルを問わず拡大を続けている。家庭で調理せず、購入して用立てる傾向が進んでいるためだ。ハレの日の食卓を演出するツールとして需要は堅調で、各社の工夫もあって商品が多様化し、そのことが利用者の裾野を広げている。 東京・銀座と浅草に展開する百貨店の松屋は、この10年でおせちの売上げが1.5倍に伸長した。中でも08年ごろから本格化した洋風おせちは、全体の売上げの3分の1を占めるカテゴリーになっている。