“ちりつも”のキーワードで女性の共感を得る

働く女性の食生活の実態を解説する鳥越隆司担当課長

　ファンケルは、機能性表示食品「カロリミット」のブランドメッセージのリニューアルに伴い、“ちりつも”をキーワードとした新たなCMを作成。16日に東京都内で報道関係者に向けた発表会を行った。

　同社では、食事の糖と脂肪の吸収を抑える「カロリミット」を2000年に発売し、10年からはブランドメッセージに「ダイエットをHAPPYに♪」を掲げて展開してきたが、今回「まかせて！食べたいキモチ♪」に刷新。日々頑張る女性の「食事を楽しみながらもきれいでありたい」という気持ちに、より寄り添うものとした。

　発表会では、鳥越隆司マーケティング本部健康食品事業部健康食品マーケティンググループ担当課長が「イマドキ女性の食生活の実態に関する調査」について解説。

　首都圏で働く30～40代女性300人にアンケートをとったところ、約9割が仕事の合間や“ご褒美”などの理由で、つい糖や脂肪を取ってしまいがちであるという結果とともに、その小さな習慣が重なると大きなカロリー摂取になるという現実を指摘した。そこであらためて、「カロリミット」を気がついた時だけに飲むのではなく、日常生活に取り入れてもらうことで、女性の食生活を応援できるという訴求を行う。

　新CMでは、何気ない習慣によって糖や脂肪を気付かないうちに取り過ぎてしまうことを“ちりつも”（ちりも積もれば山となるの略称）と表現。女性なら誰しも共感してしまう、ランチタイムのひとコマを切り取った「流されちりつも」篇と「セットでちりつも」篇の2パターンを制作した。

　12月1日からTVのほか、TVer（ティーバー）やAbemaTVなどの動画メディアで放映を予定。さらにYouTube広告でも、4種類の6秒動画を用意している。

　また、CM放映に先行して17日からはキャンペーンを展開している。ツイッターまたはインスタグラムの同社公式アカウントをフォローし、期間中に「＃ちりつも劇場　＃カロリミット」のハッシュタグをつけて自身の“ちりつもあるある”を投稿するか、ツイッターで、同社公式アカウントの「ちりつも一コマ劇場（一コマ広告）」のツイートをリツイートすると、抽選でプレゼントが当たるという内容で、CMとの相乗効果で商品認知を高めていく。

　発表会では全CMが披露されたほか、この日限りに結成された「劇団カロリミッツ」による「ちりつも劇場」が公演され、コミカルながらも女性心理を突いた内容に参加者も共感していた。

　（武藤麻実子）