台湾 伝統と革新をつなぐ製造現場(2)南台湾ならではの発展
観光客のほか、社会科見学で小学生なども訪問する「鮮饌道海洋食品文化館」
清潔な工場内で製造される魚のそぼろは世界中に輸出(味一食品)
◆政益食品 政益食品は1969年に屏東縣で設立。南台湾は台湾国内で豊富な漁獲量を誇るエリアでもある。そうした地元漁業とともに、干物や珍味の製造を手掛けてきた。かつてはOEMをメーンとしていたが、転機が訪れたのは2009年。「八八水災」と呼ばれる台風に襲われ工場が全滅。 しかしながら大きな被害を受けたものの努力が実り事業は復興、現在は約20万tの原料を扱うまでになった。復興の際に自社ブランドの設立を決意、「鮮饌道」としてさま