食品ニューテクノロジー研究会講演:農研機構生物機能利用研究部門 上級研究員・小松晃氏
収量性向上を目指したゲノム編集イネ系統の野外栽培(つくば市・農研機構)
◆私たちの、そして世界の食生活を支える品種改良 ~従来の品種改良からゲノム編集まで(穀類を中心に)~ 近年、遺伝子の目的とする箇所にのみ特異的に塩基配列を書き換える(編集する)ことができる「ゲノム編集技術」が注目され、農作物の育種改良などの分野への応用が各国で試みられている。現在行われている通常の交雑育種法では栽培種に収量性や病害虫抵抗性などの新たな形質を導入するために何世代にもわたって交配や選抜を繰り返す必要があるが、ゲノム編集技術を併用した場合