欧州産エキストラバージンオイルキャンペーン 調理デモ・テースティング講義開く

スペイン人のぺリコシェフは、冷やしたエキストラバージン・オリーブオイルを使い、ユズパールを作る技を披露

スペイン人のぺリコシェフは、冷やしたエキストラバージン・オリーブオイルを使い、ユズパールを作る技を披露

 欧州連合(EU)がサポートする「ヨーロッパ産高品質エキストラバージン・オリーブオイル(以下EXバージン)キャンペーン」がこのほど、東京都渋谷区の服部栄養専門学校で行われた。欧州産高品質エキストラバージン・オリーブオイルに関する調理デモンストレーションとテースティングの講義を行った。

 これは、イタリアおよびスペインの業界団体、CEQ ItaliaとQvExtra!Internationalに加盟している企業の製品を中心に、17年から3年間行われているもの。

 日本の調理学校や流通業者、量販店のバイヤー担当者を通して、高品質のエキストラバージン・オリーブオイルに関する知識、健康効果、独特の風味に対する理解促進を図る活動の一環として行われた。

 調理デモンストレーションでは、調理師クラスの学生80人に向けて、イタリア人シェフのマルコ・ガロタ氏と、スペイン人シェフの“ぺリコ”ペドロ・ミゲル・オルテガ・トバルエーラ氏がそれぞれ、エキストラバージン・オリーブオイルをふんだんに使ったフュージョン料理や、世界的にも人気の科学的な料理法も交えたオリジナルの料理4品が披露された。

 生徒たちは習ったばかりのレシピを実習で再現し、調理中には、それぞれのシェフから直接指導やアドバイスを受けた。

 また講義では、イタリアのオリーブオイルの専門家パスクアレ・コスタンティーノ氏と、スペインのオリーブオイルの専門家アルフォンソ・J・フェルナンデス・ロペス氏が、今回キャンペーンに参加しているCEQ ItaliaとQvExtra!に加盟している生産者や、メーカーのオリーブオイルは酸度が0.3%以下であるなど、他のエキストラバージン・オリーブオイルよりも厳しい基準で品質を規定し、それぞれのマークで保証していることなどを説明した。

 同時に、16種類の欧州産のエキストラバージン・オリーブオイルのテイスティングセッションを行い、エキストラバージン・オリーブオイルならではの、フルーティーな香りや苦味・辛味などの味の楽しみ方、品質の見極め方を指導した。

 参加した学生からは「オリーブオイルがこんなにたくさんの種類がありながら、それぞれに風味が違うことを学べた」「オリーブオイルと食材のマリアージュが興味深かった。今回の学びを今後に生かしたい」などの感想が寄せられた。

 (根本千代子)

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