寒天特集:原藻暴騰、業界に打撃 進む新価値創造に逆風

水産加工 特集 2018.07.18 11732号 12面
昨冬は数年に一度の寒気に恵まれ、寒天製造は順調に進んだ(茅野市の角寒天干し物)

昨冬は数年に一度の寒気に恵まれ、寒天製造は順調に進んだ(茅野市の角寒天干し物)

 伝統と先進性、機能性を併せ持つ寒天を、原料価格の暴騰が襲っている。財務省貿易統計によると寒天の主原料、輸入原藻(テングサ科)の2017年平均価格は10kg当たり7244円で、前年を2243円、44.9%上回った。10年の2556円からこの7年間で2.5倍に跳ね上がり、18年1~5月の平均価格も7253円とさらに上昇。豊富な食物繊維を手軽にプラスできる即食タイプのカット寒天系製品の定着や、物性開発で進む多様なニーズに応じたアイテムの充実、食品以外にも及ぶ需要フィールドの拡大な

購読プランはこちら

非会員の方はこちら

続きを読む

会員の方はこちら