沼本忠次氏が語る駅弁~小箱のワンダーランド小史~(2)歴史<2> 戦時下の苦難、駅弁の灯は消えず

惣菜・中食 連載 2017.12.13 11632号 08面

戦時下の掛紙には、戦意高揚の標語が並んだ

戦時下の掛紙には、戦意高揚の標語が並んだ

 ◇日本鉄道構内営業中央会・沼本忠次事務局長が語る駅弁~小箱のワンダーランド小史~  時代が明治から大正、そして昭和へと進む中、軍国主義の台頭は鉄道サービスにも軍事最優先をせまり、駅弁業者は苦難の時代を迎える。満州事変、日中戦争、そして太平洋戦争へと突入し、駅弁の最大の得意先は軍となり、「軍隊弁当(軍弁)」が登場。食糧統制が加速していくと食材は払底したが、各業者は知恵を絞り、なんとか供食を成立させようと「代用食弁当」を作った。飢えと渇望の時代、それでも

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