糖質最前線バランス食特集

糖質最前線バランス食特集:提言=神明ホールディングス・藤尾益雄社長

総合 2019.04.10 11860号 08面

●バランスの良い「日本型」に

近年、生活習慣病の増加や過激なダイエットのために、白米をはじめとする炭水化物や糖質を大幅に制限する人の話をよく耳にします。もちろん治療や予防の場合もあり、一概には言い切れませんが、栄養バランスの偏った食事を続けていて、本当に体のためになるのでしょうか。

食の欧米化が進み、消費者ニーズはますます多様化・高度化している中、私たちの食生活は選択肢が大幅に広がりました。日本人の主食となるコメの1人当たりの年間消費量がピークだった1962年の118.3kgから50年以上経った現在、半分以下の54.4kgになりました。

当時は、炭水化物と食物繊維中心の食事で、目立って太った人や生活習慣病になる人は少なかったはずです。それは、私たち日本人のDNAに根付いた「和食」という食文化のたまものといえるでしょう。和食の基本は「一汁三菜」といわれるように、食材の魅力を生かし、旬の味わいを楽しみながら、毎食バランス良く栄養が取れます。

ライフスタイルの多様化により、食生活も大きく姿を変えました。今一度、日々の食事を振り返り、栄養バランスが取れた「日本型食生活」に取り組んでみてはいかがでしょうか。

購読プランはこちら

非会員の方はこちら

続きを読む

会員の方はこちら

  • 糖質最前線バランス食特集

    糖質最前線バランス食特集

    農産加工

     健康志向が高まる中、多様な健康情報とともに、健康法や食事療法があふれている。中でも注目集まる糖質制限食は、増加する糖尿病と予備軍の人たちには確かに必要だろうが、ダイエット目的のため長期間続けることに、警鐘を鳴らす研究者 […]

    詳細 >