胃心伝真=水産王国復活へ

総合 コラム 2017.02.24 11490号 01面

 「ニシンがきたぞー」。1897(明治30)年、国内のニシン漁獲量は97万tと驚異的。同年の国内総漁獲量である約175tのうち55%を占めたという。今、その隆盛は見る影もない▼2016年の北海道漁業生産量(速報値)は87万t。統計を始めた1958年から最少。ついに100万tを割ってしまった。サケ、サンマ、イカ、昆布など北海道を代表する水産物が記録的な不漁である▼イカのまち函館では、活イカ刺し身が安定的に提供できない居酒屋もあるとか。自宅近くの天ぷら定食屋さんでは、「ファンが多

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