胃心伝真=釧路

総合 コラム 2018.03.14 11673号 01面

 札幌から330km、取材で冬の釧路を訪れた。まだ極寒シーズンだけに中心街を行き交う人もまばらだった。観光スポットでもある幣舞橋の東側には北海道で有数の繁華街が広がり、東北海道の拠点都市と実感▼繁華街には当時、にぎわっていただろう巨大ナイトクラブ跡もあった。1958年オープンの「銀の目」は知られた存在だったが、いま栄枯盛衰の象徴でもある▼1908年、石川啄木が釧路新聞社の記者として赴任。「さいはての駅に下り立ち 雪あかり さびしき町にあゆみ入りにき」--到着した時に詠んだ歌は

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