熊本地震から1年 工場再稼働までの歩み マルキン食品・阿蘇工場(下)社内外協力に、やればできる
再稼働を果たした阿蘇工場
がれきで覆い尽くされていた包装・梱包室も完全復旧した
社員の多くは自宅が全壊・半壊、または一部損壊し、しばらくは車中泊が続いた。その後は避難所から工場に出勤し、復旧作業に当たった。それぞれに家庭での心配を抱えていたが、社員の誰もが工場の復旧に向けてまっしぐらだった。 坂本秀文常務取締役生産本部長は「『早く、いつもの納豆や豆腐が食べたい』『再開を待ち望んでいる』といったファンからの便りが何よりもの支えだった。こうした思いが、社員を突き動かす大きな原動力になっていた」と振り返る。