乳酸菌シロタ株、いよいよ宇宙へ ヤクルト本社とJAXA、飛行士のヒト試験始まる

総合 ニュース 2017.03.06 11494号 02面
1日の共同会見で、宇宙での摂取で腸内環境がどうなるか「純粋に見たい」としてさらなるシロタ株の可能性を探る意欲を示すヤクルト本社の石川文保取締役専務執行役員中央研究所所長(左)と浜崎敬JAXA理事

1日の共同会見で、宇宙での摂取で腸内環境がどうなるか「純粋に見たい」としてさらなるシロタ株の可能性を探る意欲を示すヤクルト本社の石川文保取締役専務執行役員中央研究所所長(左)と浜崎敬JAXA理事

常温保存で9ヵ月間生菌のシロタ株を摂取可能とし、摂取しやすいカプセル形状にした試験サンプル

常温保存で9ヵ月間生菌のシロタ株を摂取可能とし、摂取しやすいカプセル形状にした試験サンプル

 宇宙飛行士へのプロバイオティクス継続摂取実験が世界で初めて、国際宇宙ステーション(ISS)で開始される。ヤクルト本社が保有する乳酸菌ラクトバチルス・カゼイ・シロタ株400億個以上を、常温下でも生菌で摂取できるカプセルを使用。早ければ3月にも打ち上げられる。宇宙の超長期滞在を想定した機能性宇宙食を目指す。同時に、地上でも災害や深海作業など特殊な環境下での健康やパフォーマンス向上への応用活用が期待される。(山本大介)

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