永谷園、チェーン参加の大陳推進 コンテストグランプリはキョーエイキャロット1店に

全国グランプリのキョーエイキャロット1 店。大量陳列の中に動線を設けて買いやすさも追求した

全国グランプリのキョーエイキャロット1 店。大量陳列の中に動線を設けて買いやすさも追求した

大陳祭参加店への感謝を表した永谷泰次郎社長

大陳祭参加店への感謝を表した永谷泰次郎社長

 永谷園は3~6月に「第19回大陳写真コンテスト」を行い、企画内容を一新してチェーン店の参加を促した。7月27日に東京都内の本社でコンテストの最終審査会を開催し、全国グランプリ賞に富山県のキョーエイキャロット1店を選んだ。「素晴らしい多くの陳列をいただき、参加店数・売上げも前年以上。次の20回の記念大会でさらに進化する」(永谷泰次郎社長)。

 コンテストはグランプリ受賞店に100万円という破格の賞金金額を進呈。毎年の新企画もあって流通業界の春の大型キャンペーンとして定着している。3月2日から6月15日まで行った今年は、参加10店以上の企業コースを新設。必要商品数を通常の半分の5ケースに設定して参加をスムーズに促した。新規参加店は200に上り、単独店の多かったコンテストを活性化。参加合計を4918店として前年比微増を果たした。企業コース賞は北海道ラルズなど全国各地の有力企業が獲得した。

 審査はエリアグランプリ賞6店舗を選び、最終審査会で全国グランプリ賞1店を選定した。グランプリのキョーエイキャロット1店は直近3年連続で最終選考に残っている実力店。参加1224店と最も激戦だった東海・北陸地区を勝ち抜き、最終でも審査票全19のうち10票を得て圧倒した。今年から審査・表彰をエリア選出へ改良して一部エリアの受賞偏重を解消。公平性を高めた。

 永谷園の第1四半期売上げは順調に推移してコンテストも貢献。利益面は厳しく、7月からの価格改定へ着実に理解を得ている。10月に持ち株会社制へ移行し、11月には竹屋と共同で即席味噌汁の製造子会社を設立。「グループ経営を通じて事業カテゴリー拡大、グローバル展開を加速して成長する」(永谷社長)。

 (吉岡勇樹)

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