違法漁業警告の水産国タイで改善へ動き

水産加工 ニュース 2018.09.21 11766号 03面
操業中に死者が出たタイ漁船を検査する保険省の職員(タイ保健省)

操業中に死者が出たタイ漁船を検査する保険省の職員(タイ保健省)

タイの漁港では毎日多くの水揚げがある(2017年11月、サムットサーコーン県で小堀写す)

タイの漁港では毎日多くの水揚げがある(2017年11月、サムットサーコーン県で小堀写す)

 水産資源の違法な捕獲や移民を強制的に漁業労働に就かせているなどとして欧州連合(EU)から「違法・無報告・無規則(IUU)」漁業に指定すると警告されているタイで、改善の動きが広がっている。無届け漁船を撤去するタイ政府の強制措置はこの3ヵ月間で900隻近くに達し、秩序が保たれるようになってきた。警告解除までにはなお曲折も予想されるが、欧州委員会の国際海洋ガバナンス担当者は「タイ政府の粘り強い取組みによって大きな進歩があった。引き続き努力を続けることを期待する」と発言している。

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