新型コロナ:食創造都市大阪推進機構、外食利用ガイドラインを策定

外食 ニュース 2020.05.20 12053号 06面

【関西】食創造都市大阪推進機構が13日、飲食店と利用者の指標となる「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する外食利用に関するガイドライン」を策定した。ウィズコロナ、アフターコロナの状況を見据え、現在、時短や自粛営業する飲食店が通常営業に戻す際の営業運営側と利用者側の相互に大きなヒントが示された。

同ガイドラインは、生きる上で本来不可欠でストレス解消、生きる喜びをも与える食の一つの外食が苦境に立たされる中、食の街・大阪から、飲食店の提供者と利用者の双方が感染源にならないための具体的で効果的な対策を定めたもの。専門家の知見に基づき、健全な外食利用、新しい生活様式の定着に努めつつ、感染症拡大期だけでなく常日頃から実践していくべき感染症拡大抑制策を組み込むことで、飲食店利用文化の継続を狙う。

具体的には、飲食店側が実践する衛生管理に、利用者の入れ替え時の消毒、HACCPに沿った衛生管理、換気やグループ同士の間隔調整に店内環境整備、スタッフの感染予防策に加え、利用者への協力喚起に、テークアウト実施を含む業態変容への積極的な取組みも盛り込んだ。一方、利用者には特定少数来店や入店直後の手洗い、アルコール消毒義務化に加え、感染症対策に積極的な飲食店利用、時差ランチタイムの実施など、利用時の自覚と適切行動を求めていく。

今後は、府内の飲食店現場でガイドラインの活用を求めるとともに、利用者の感染症意識が高まるよう、店内掲示や卓上設置も促す。

同ガイドラインは大阪商工会議所と大阪観光局からなる食創造都市大阪推進機構の主催で、尾藤環辻調理師専門学校企画部部長産学連携教育推進室室長が座長となり、感染症の専門家や大阪の食関連団体、星付きオーナーシェフらが3月から討議を重ねて策定した。(深瀬雅代)

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