北原産業、外食シーンに「マスク・モグ」 スムーズなマスク会食を提唱

紙製「マスク・モグ」は内側を切り取り、直前まで付けていた不織布マスクを装着してうちわのように組み立てる

紙製「マスク・モグ」は内側を切り取り、直前まで付けていた不織布マスクを装着してうちわのように組み立てる

自分の顔に沿ったマスクを活用するので口周りも自然にカバーし、喫食時はホルダーに立てかけることもできる

自分の顔に沿ったマスクを活用するので口周りも自然にカバーし、喫食時はホルダーに立てかけることもできる

 北原産業が会食用マスクホルダー「マスク・モグ」を4月30日に発売した。外食利用時の飛沫(ひまつ)感染リスクを抑制するために政府が推奨する“マスクの付け外し”の新マナー「マスク会食」がスムーズにできるツールとして提案する。来店客へのサービスとして外食店、集団での食事場面が日常の高齢者施設、複数人数での昼食会議が行われる企業などへ利用を提唱する。

 「マスク会食」とは食べる時に片方の耳の後ろのひも部分を持ちマスクを外して飲食し、談笑時にはマスクを再び装着すること。コロナ禍で感染者が増えるたびに、その原因とされる飲食の場での工夫として政府や自治体が推奨している。だが、マスクのひも部分だけを持ち取り外す行為は高齢者に難しかったり、アルコールを飲んだ場合や若年層が面倒になってつい忘れたり、食事をしながら取り外す行為でマスクが汚れてしまう課題もある。

 そこで同社では紙製のマスクホルダー「マスク・モグ」を開発。昨年発売した「ペーパーシールド」などの「スプラッシュガード」シリーズとして発売した。飲食前まで着用していた不織布マスクを装着して自ら扇子やうちわのように組み立てるもので、喫食中はホルダーに立てかけ、話すときは口を押さえて飛沫を抑制できる。自分の顔にフィットしているマスクを活用するので、扇子やうちわより口周りをカバーができ、マスク装着時に近い状態で拡散を防止できる。また、食べる時にひもを持って慎重に外す行為や置く場所を気に掛けるストレスも回避できる。食後は新しいマスクを着用すればより衛生的に生活できる。

 同社では(1)飛沫防止(2)組み立て簡単(3)そのまま廃棄(4)ホルダー機能兼備(5)印刷別注対応可能–が特徴の「マスク・モグ」を外食店や企業のPR活動に活用し、複数人数での会食時の新しい生活様式として啓発する。現在、特許、商標、意匠出願中。(深瀬雅代)

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