胃心伝真=聖徳太子とEmperor

総合 コラム 2020.10.26 12136号 01面

 2021年は聖徳太子没後1400年に当たる。生誕地の奈良県では、聖徳太子プロジェクトを開催してゆかりの歴史文化資源の整備・活用を進め、足跡を訪ねる企画を進める▼聖徳太子の功績があまたある中で、自身の一押しは「天皇」君主号の定着である。推古天皇の摂政をしていた聖徳太子が遣隋使の小野妹子2回目の渡隋に「東天皇敬白西皇帝(東の天皇が敬いて西の皇帝に白す)」で始まる国書を届けさせる。当時は冊封体制の下、「皇」は隋(中国)の「皇帝」だけが使える特別なもので、近隣国は「王」を授けられ、

購読プランはこちら

非会員の方はこちら

続きを読む

会員の方はこちら