日本パインアップル缶詰協会がセミナー開催 「食味評価」も

 日本パインアップル缶詰協会は11月30日、食情報館(東京・八丁堀)で「国産パイン缶詰セミナー」=写真=とパインを使って開発された調理缶詰料理の「食味評価」も行った。参加者は、日本食糧新聞社ふれあいクッキングメルマガ会員を中心に32人。

 セミナーでは同協会の柘植茂晃顧問(前専務理事)が、「食べものの安全性と健康(特にくだもの)」をテーマに「食べ物の安全性には体に無害かどうかの安全性と、食料供給が安定している(食料安全保障、餓死や栄養失調などがない)という安全性がある。果物は、われわれ人類の祖先が700万年前から主食としてきた基本的で安全な食べ物」だとして、次のように話した。

 「2500年前までは日本も果物が主食だった。日本の果物の消費量は2019年は1人当たり96.4gで北朝鮮よりも少ない。西欧はこの数倍多く消費している。ローマ帝国の貴族だったアピキウスが作った欧州最古のレシピー集『アピキウスの料理帳』に果物を料理の素材として使われていることが分かっている。果物は木になる球体(ほとんどが)であるため、野菜類と違って土壌菌などの影響を受けにくい、また食すときはほとんどの果物は皮をむく。人類は飢えの歴史であったが、現在は豊食の時代で、糖尿病などいろんな病気の要因となっている」

 また、パインを使った調理缶詰やパイン缶詰のクラッシュ使って、新たに開発した4品(しめじとベーコンの豆乳クリームパスタ、パインパンケーキ、チキンとパインの夏野菜トマトスープ、パインジャム&ヨーグルト)の食味評価を行った。(大谷寿子)

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