新型コロナ:食品スーパー3団体、報道機関に異例要請 冷静な買い物呼び掛け

小売 ニュース 2020.04.17 12040号 02面

オール日本スーパーマーケット協会、全国スーパーマーケット協会、日本スーパーマーケット協会の食品スーパー3団体は、新型コロナウイルス報道に関して、過熱報道を控えて冷静な買い物行動を生活者に呼び掛けてほしいなど報道機関への異例の要請を書面で行った。それぞれの団体には、店舗で働く従業員からぎりぎりの状態で日々の業務を行っている叫びの声が多数寄せられているという。

14日にFAXで送られてきたこの要請では、このほか、生活に必要な食品などの商品の急激な需要増に対し一時的に供給に支障が出ることもあるが、そのような状況下でも現場のさまざまな努力で販売を継続していることへの理解、店舗を新型コロナウイルスの集団感染の発生源にしないための来店客へのマスク着用、咳エチケット(咳やくしゃみの際、口や鼻をマスクや袖、ハンカチ、ティッシュなどで覆うこと)の徹底、レジ待ちの際の他者との距離の確保の呼び掛けを求めた。

3団体は、客観的事実に乏しい情報や必要以上に不安感をあおる情報があふれていることから生活者が過敏になって店舗従業員への要望が膨大になっているほか、買い占めなどの冷静さを失った購買行動が招く欠品や品薄と店内の混雑への不満を、心ない言葉として店舗従業員にぶつけるケースも増加傾向にあるとしている。(川崎博之)

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