胃心伝真=日本沈没

総合 コラム 2020.09.11 12112号 01面

 東京五輪開催年生まれが小学3年生のころ、正月映画として封切られ、その年の秋から半年間、同名のTVドラマにもなった。日曜の大河ドラマが終わると同時にチャンネルを回し残り10分かじりついた▼SF小説の大家・小松左京が「日本漂流」のタイトルで執筆を始めたのも東京五輪開催年。9年かけて書き下ろし光文社カッパ・ノベルスから刊行。巻末には「第一部 完」とある▼「悲惨な敗戦から20年もたっていないのに、高度成長で浮かれていた日本に対してこのままでいいのか」「『世界の日本』として通用するの

購読プランはこちら

非会員の方はこちら

続きを読む

会員の方はこちら

書籍紹介