オイシックス、外食業を支援 塚田農場、串カツ田中などの食材を特設サイトで販売

小売 ニュース 2020.04.15 12039号 02面

オイシックス・ラ・大地が運営するEC食品宅配サービスの「Oisix(オイシックス)」は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、飲食店を休業せざるを得なくなった外食業への支援策として飲食店で使用予定だった食材を会員以外でも注文できる特設サイトで15日から販売する。

第1弾としてエー・ピーカンパニーが運営する居酒屋「塚田農場」の黒さつま鶏のしゃぶしゃぶセットと正肉セット、日向夏のサワーとして店舗で提供している宮崎産の日向夏の販売を行う。吉本了塚田農場商品管理部部長は「行き場を失った食材・食品は、今、見えないところで日本中にあふれている。今回取り扱いいただく宮崎県日南市の日向夏の例をとっても、毎年20tほど使用するところ、現在10t以上が残ってしまっている。新型コロナウイルスの影響は、休業することとなった飲食店だけでなく生産者にも直撃している。このような支援の企画でともに手を取り立ち向かい、日本の1次産業への助け合いの輪が広がるとともに、これらの食材が自粛生活を送っている皆さんに届き、たくさんの笑顔が生まれることを願っている」と語っている。

オイシックスでは、引き続き串カツ田中ホールディングスが運営する居酒屋「串カツ田中」の串カツ10本セット、KURKKU(クルック)が運営する千葉県木更津市の体験型農場施設「KURKKU FIELDS」内の飲食店で使用予定だった食材の販売を予定している。

同社は3月に全国小中学校の一斉休校により、給食向けの牛乳の供給先に困っている酪農家を緊急支援する「牛乳支援コーナー」を開設するなどの支援企画を行っている。今後もさまざまな形で飲食店などへの支援活動を含めた支援企画を検討している。(金原基道)

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