スシローGHD、上期は過去最高の決算 コロナ影響で通期未定

外食 決算 2020.05.13 12050号 02面

 スシローグローバルホールディングス(GHD)の20年9月期上半期業績は、売上高1081億7000万円(前年比12%増)、営業利益82億3500万円(同6.2%増)、税引前利益78億8300万円(同2.9%増)、当期利益50億8400万円(同2.6%増)と増収増益。売上高、各利益ともに上半期としては過去最高記録で着地した。しかし、通期業績については新型コロナウイルス感染拡大の影響が不透明なため未定とした。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響は、同社試算による概算値で「国内スシロー業態」は2月数%減、3月約25%減、居酒屋・杉玉など「新業態」は2月数%減、3月約20%減。「海外事業」は、韓国は2月30%超減、3月約50%減、台湾は2月約15%減、3月約30%減、香港は影響なし、シンガポールは2月約40%減、3月約35%減とした。下半期の4月は「国内スシロー業態」は一部店舗休業、時短営業などによって約60%減、「新業態」は直営全店休業、一部を段階的にオープンするも大幅な売上げ悪化で約90%減。「海外事業」は、韓国は3月後半から感染抑制によって徐々に需要回復が進み約20%減、台湾は政府の自粛要請が続き約40%減、香港は飲食店の席数50%規制により約20%減、シンガポールは4月7日からサーキットブレーカーとして制限を強化し、店舗も閉店、テークアウトのみの営業となっており約85%減の影響だ。(金原基道)

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