伊藤忠食品は17日、商業高校生がプロデュースする食の開発商品コンテスト「第8回商業高校フードグランプリ」のオンデマンド配信をスタートした＝写真。同大会は21年11月13日に、同社の東京本社と本選出場校各校をオンラインでつなぎ開催。今回あらためてWeb配信することで、開発に取り組む高校生の熱意から生まれた商品を、より幅広く知ってもらう狙い。配信は商業高校フードグランプリのYouTubeチャンネル（https://youtu.be/wD2fCXRmjIY）で行う。

　映像の見どころとされるのは、5分にわたるプレゼンテーションの様子。授業で習った評価法の実践やクラウドファンディングを活用しながら、自分たちが開発した商品の魅力をアピールする。高校生たち自身が考え抜いた戦略は、流通業界のプロである審査員からも行動力と発想が高く評価された。

　また、今回の同グランプリの特徴として、従来は廃棄されるケースが多かった果物を原料に使った菓子や地域活性化を目的として地元の酒蔵と共同開発したアイスクリームといった、社会課題解決につながる商品が多数エントリーしたことが挙げられる。プレゼンテーションのテーマが「持続可能な社会に向けた加工食品の開発」と設定したためもあるが、高校生ならではの視点や地域活性化に向けたアイデアがそれぞれの開発背景にある。

　このほかスペシャルサポーターを務めたお笑い芸人の陣内智則による、高校生や審査員との軽快なやりとりも注目だ。

　視聴の所要時間は2時間4分。配信期間は3月末まで。後日3分ほどに短縮編集したダイジェスト動画の配信予定がある。（丸山正和）