UCC上島珈琲、今年も幻のコーヒー「ブルボンポワントゥ」発売

飲料 ニュース 2020.12.02 12154号 08面

 UCC上島珈琲は、フランス共和国レユニオン海外県との共同研究開発によって再生した、幻のコーヒー「ブルボンポワントゥ」の「UCCブルボンポワントゥ2020」(=写真、150g・豆/1万2960円・税込み)を、今年も10日から日本で数量限定で独占販売する。その予約受け付けを11月16日から開始した。1年に一度だけ数量限定で販売する「ブルボンポワントゥ」で至福の一杯を提供する。

 「ブルボンポワントゥ」は、18世紀にフランス・ブルボン島(現レユニオン島)で発見され、その類いまれな香りの高さと甘みのある風味から、フランスの文豪・バルザックや国王のルイ15世までも魅了したといわれる“幻のコーヒー”となる。

 同社は栽培の難しさや、度重なる自然災害によって、1942年の輸出記録を最後に生産が途絶えていたこの幻のコーヒーの存在を知り復活させるため、レユニオン県庁や現地の研究機関と共同で再生プロジェクトを組み、7年にわたる調査・研究の結果、本格的な再生に成功した。2007年に日本市場での独占販売を実現して以来、1年に一度、数量限定で販売している。

 これは“カップから農園まで”の一貫したコーヒー事業活動を通じ、おいしいコーヒーを生み出す地球環境を守り、持続可能なコーヒー産業の発展、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に向けた同社の取組みの一環となる。

 「ブルボンポワントゥ」は小粒で硬いため、均一に熱を入れるのが難しい、焙煎士泣かせの豆だという。今年も「UCCローストマイスターコンテスト」チャンピオンの焙煎士が監修し、「ブルボンポワントゥ」本来の味わいの“明るい酸味”と“ジューシーな甘さ”を最大限に引き出すため、今年の豆の特徴に合わせて焙煎プロファイルを考案した。

 また、焙煎したての香りを閉じ込める容器を採用し“香り鮮度”にこだわることで、開封時に立ち上がる鮮度感あふれる香りを実現している。

 この発売を記念し、「ブルボンポワントゥ」を育むレユニオン島とオンライン中継を結び、現地の生産者による栽培環境や今年の「ブルボンポワントゥ」の特徴を案内するオンラインツアーを19日に開催予定だ。

 詳細は同社ホームページを参照。(本吉卓也)

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