味の素AGF「ザリットル」シリーズに注力 3品追加でパウダー強化

飲料 ニュース 2022.01.12 12346号 02面

 味の素AGF(AGF)は、コーヒーのもてる可能性のすべてを追求する。その一つに「社会課題解決」や「エシカル消費」への対応がある。22年春季は、1Lの水にさっと溶ける「『ブレンディ』ザリットル」シリーズ=写真=のラインアップを拡充し、「紅茶」「ほうじ茶」「水分補給応援」の3品種を3月2日から、全国で新発売する。エシカル消費の推進など、パウダードリンクの価値提案による市場創造を加速させる。

 今春、ラインアップを拡充する「『ブレンディ』ザリットル」シリーズは、21年2月に、環境や物流問題、高齢化や人手不足などの顕在化する社会課題の解決を目指し、投入された。冷たい水にもさっと溶け、1Lの風味豊かな飲み物を楽しめる個包装(スティック)タイプのパウダードリンクだ。スティックタイプのため、軽く、持ち運びに便利かつ高齢者でも買い物がしやすく、省スペースで保存できるという特徴を有している。同社によると、大容量ドリンクを購入する際の新たな選択肢の一つとして、幅広い世代に支持されており、順調に推移しているという。

 今春、その勢いを加速させるため、既存の5品種に加え、新たに「紅茶」「ほうじ茶」「水分補給応援」の3品種を投入し、全8品種へラインアップを拡充させる。

 同シリーズは、パウダードリンクが有する特徴を生かし、さらなる環境価値の創出を図る。スティックの素材の一部に紙を使用することで、プラスチック使用量は同サイズの同社スティック比で約40%の削減となるなど、環境問題への配慮にも取り組んでいる。

 竹内秀樹社長は、当社の取材に対し「『ザリットル』シリーズは環境や物流問題、高齢化や人手不足などの顕在化する社会課題の解決を目指す製品だが、ゴミの削減にもつながっている。現在、同シリーズにおいて福岡県や仙台市(宮城県)、静岡県などで行政や自治体との取組みが始まっている。今後は、行政、流通、当社と三位一体で、さらに取り組んでいきたい」と語っている。

 今後も同シリーズによる「社会課題解決」や「エシカル消費の推進」に加え、生活者各自の自分好みの味わいや気分に合わせた“新しいカタチのドリンク”として提案し、パウダードリンクの価値を訴求し、さらなる市場創造を目指していく。(本吉卓也)

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