新型コロナ:不二製油グループ本社、中国以外の影響軽微 国内は全工場通常稼働

不二製油グループ本社は23日、新型コロナウイルス感染拡大に伴う影響について発表した。中国での生産停止の影響で4億円の営業利益減を強いられたが、国内を含めたその他の地域での影響は軽微。国内では全工場が通常稼働中で、非生産部門やオフィス勤務者に対して在宅勤務制を導入済み。

製造拠点数10の国内は全工場が通常通り稼働中。政府方針にのっとり、非生産部門の在宅勤務や生産部門における体調管理、外部との接触防止策などの徹底した感染防止策の対応を同時に実施している。オフィス勤務は約90%が在宅勤務。

中国(製造拠点数5)では地方政府の要請に従い、春節後の休暇を延長。2月中旬~3月初旬以降、順次操業を再開した。人員調整の対応などを行っているが、通常の稼働率に戻っている。

東南アジアではシンガポール(同2)は在宅勤務などを実施しているが、工場は通常通り稼働。マレーシア(同3)は1工場が3月後半に約2週間操業を停止した。現在は政府の活動制限令による出勤制限の影響によって6~7割の工場稼働率。インドネシア(同2)、タイ(同2)、オーストラリア(同1)は通常通り稼働しているが、インド(同1)は同国全土へのロックダウン措置で3月下旬から操業を停止。5月初旬の再開を予定する。

米州では米国・カナダ(同5)は4月に入り子会社で業務用チョコ世界3位のBlommer社2工場で従業員計6人の感染が確認。当局のガイドラインに沿って場内消毒や従業員管理を行い、消毒作業のための数日間の停止以外は稼働を継続している。ブラジル(同2)は1工場で5月予定の定期整備を前倒し行い、4月はほぼ操業を停止。4月末より再開予定。

欧州アフリカではベルギー(同1)、ガーナ(同1)ともに人員調整などの対応を行っているが、工場は通常通り稼働している。(村岡直樹)

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