似たモノ商品徹底比較:“麻辣”味の菓子 クセになる香りとしびれ

菓子 ニュース 2019.05.17 11877号 10面

コンセプトやパッケージデザイン、ネーミングなど、似ている商品を取り上げ、それぞれの特徴を解説。さらに消費者の反応も交え、類似商品が出ていることで分かる“話題の商品”を探る。

◆類似点・相違点のポイント

中国・四川料理の味付けである“麻辣”。中国原産のスパイス・花椒(ホアジャオ)が持つ舌がしびれるような辛さの“麻”と、唐辛子のヒリヒリするような“辣”の組み合わせにハマる人が続出し、昨年には外食産業界で“マー活”や“シビ活”といった言葉も話題になった。その流れをもって麻辣味の市販品も多く登場。中でも“シビ辛”な菓子に絞って徹底比較した。

試食前の第一印象では、「スティックカラムーチョ〈花椒旨だれ〉」(湖池屋)が1位、「ハウス オー・ザック〈麻辣味〉」(ハウス食品)が2位となった。ロングセラーブランドの新フレーバーへの期待が表れた結果だ。

試食後は、「スティックカラムーチョ〈花椒旨だれ〉」がトップ。スパイスの香りの高さ、花椒独特のしびれとともに、“うまみ”が最も感じられたことが理由。次点は「亀田の柿の種〈シビ辛ラー油味〉」(亀田製菓)で、柿の種本来の味付けにしびれがプラスされ、ガツンとした刺激がありながら連食性のある点が評価された。「麻辣美味仙」(岩塚製菓)は、揚げせん・ピーナツ・花椒・唐辛子の四つが袋に入り、組み合わせで味を調節できる点が注目されていた。「ハウス オー・ザック〈麻辣味〉」は、サラダなどのトッピングにしたいという面白い意見も挙がった

今回の試食モニターには辛いものが得意ではない人や、“麻辣”を知らない人もいたが、その“香りの高さ”や“シビれ”には全般的に好意的。麻辣味の菓子を食べたいシーンは、酒のつまみにしたい人がダントツに多く、あったらいい料理にはピザやパスタ、リゾットなどイタリアンのほか、スイーツと合わせ“甘くてシビれる”という未知なる味への期待の声もあった。

詳しくは、月刊「食品新製品トレンド」の「徹底比較」コーナー参照。同誌では、新製品開発に役立つ情報やヒント、市場動向など多数の記事を掲載しています。

▽専用HP「食@新製品」http://foodsnews.com/

●岩塚製菓「麻辣美味仙」

▽発売日=3月25日、全国▽価格/内容量=NPP(参考価格220円税込み)/70g(4袋)▽商品特徴=米菓。中国産の本格四川風麻辣味のピーナツ、唐辛子、花椒と塩味の小粒揚げせんが入った、つまみに好適な商品。唐辛子、花椒が直接入っており、食べると一層しびれる辛さが強まる

●亀田製菓「亀田の柿の種 〈シビ辛ラー油味〉」

▽発売日=2月18日、全国▽価格/内容量=NPP(参考価格280円税別)/182g(6袋)▽商品特徴=米菓。「亀田の柿の種」シリーズ。花椒を加え、華やかな香りと口の中がしびれるような感覚がクセになる柿の種。食欲をそそる香りとうまみがラー油味に深みを与え、食後もおいしさの余韻が残る。

●湖池屋「スティックカラムーチョ 〈花椒旨だれ〉」

▽発売日=4月15日、全国▽価格/内容量=OP/90g▽商品特徴=スナック菓子。「スティックカラムーチョ」シリーズ。味噌、ニンニク、ショウガ、魚介風うまみを加えた甘辛だれに、チキンを絡めたようなうまみを作り出し、そこに花椒を投入。華やかな香りとしびれる辛さ、うまみが特徴。

●ハウス食品「ハウス オー・ザック 〈麻辣味〉」

▽発売日=2月4日、全国▽価格/内容量=120円(税別)/68g▽商品特徴=スナック菓子。「ハウス オー・ザック」シリーズ。ザクッとした食感と豊かなポテトの風味が味わえるポテトチップス。花椒と唐辛子のしびれる辛さと、肉のうまさが特徴。麻辣の風味は香料使用。

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